周防国衙跡(スオウコクガアト)
防府市 No.18
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"7世紀のなかばから後半、律令(りつりょう)制度を中国から取り入れ中央集権的な国家づくりを進めた朝延は、地方を国(くに)・評(こおり)(郡)・里(さと)という単位に再編しました。それぞれの国は、中央で任命された国司と呼ばれる役人が派遣され治めていました。その役所が国府(こくふ)(国衙)である。防府の地名は周防の国府にちなんだものです。
国府の建物群は奈良時代に最も整備されたと考えられますが、平安時代以降律令体制の変質と衰退に伴い、全国の国府は移転縮小したり、その姿を歴史の上から消したものが多い。そうしたなかで周防国府は鎌倉時代以降、東大寺の管轄となって、その機能や形態を変えながらも近世まで存在したのです。
全国の国府跡の中では最も早く国の史跡に指定されました。国府域の中央やや北寄りに位置し政庁があったと推定される国庁域、国府津(港)が設けられていたと考えられる船所(ふなどころ)・浜(はま)ノ宮(のみや)地区、国府域の四隅、国府域の西限と推定される大樋(おおひ)土手(どて)が指定されています。
昭和36年(1961)以来の発掘調査の結果、国府の建物が国府域の東へ大きく広がっていることがわかってきました。
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所在地 防府市国衙三丁目 交通アクセス - 空港から 山口宇部空港から連絡バスにて約40分(JR新山口駅)ーJR山陽本線にて約15分(JR防府駅)
- 駅から JR防府駅より車で約7分
- 車で 車で防府西IC/防府東IC利用
問合せ先 防府市文化財課
防府市桑山二丁目1-1